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「煙管を買ってみたけれど、すぐに火が消えてしまって上手く吸えない」、「煙管は肺に入れていいの?それともふかすだけ?」
普段煙草を吸い慣れている人でも、煙管を使うとなると紙巻き煙草とは勝手が違うこともあり、途端に難しく感じてしまうものですよね。
ここでは実演動画を交えながら、煙管の上手な吸い方を紹介します。火を消えにくくする方法や、火傷せずに美味しく吸う方法を中心に、葉の詰め方や火の点け方も紹介します。
煙管を使いこなしたい人は、参考にしてください♪
煙管の吸い方
葉をゆったりめに詰める
最初に、火皿に葉を詰めます。あまりぎゅうぎゅう押し込むと火が回りにくくなるので、葉をほぐしながらゆったりめに詰めましょう。
火皿のサイズや吸いたい長さにもよりますが、2本の指でひとつまみ分程度が目安です。
火皿に葉を詰める様子を、動画で実演してみました。
四方を折りたたむように丸めて詰めます。火皿からはみ出た葉は取り除いておきましょう。葉がはみ出ていると、火がついた葉が衣類などに落ちて危険です。
葉を詰めるときは両手を使うのが基本ですが、慣れれば片手でもできます。
また、チャック袋に入っているタイプの刻み煙草の場合は、袋の中で詰めると周りが汚れにくいです。
火が消えにくい吸い方
紙巻き煙草は勝手に火が消えることはありませんが、煙管の場合は少し放っておくと火が消えてしまいます。吸っている最中に火が消えることもしばしばです。
火を消えにくくして長く吸うには、吸うときに軽く吹き戻すとよいです。
このときに強く吹き戻すと火皿の灰が飛び散るので、あくまで軽く吹き戻します。
文章だけだと分かりにくいので、動画で実演してみました。
ふかすだけでも肺に入れても自由
煙管は煙を肺には入れず、舌で味わう「口内喫煙」が基本とされます。ですが実際のところは、ふかすだけでも肺に入れても自由です。
自分が吸いたいように吸いましょう。
ただし、勢いよく吸ってしまうと煙が熱くて辛みも強くなりすぎるので、低温で吸う「クールスモーキング」がおすすめです。味わいがマイルドになり、美味しく吸えます。
クールスモーキングをするには、煙を吸うときにゆっくり少しずつ吸うとよいです。「熱いスープをすするように」とも表現されます。こうすることで煙が冷やされ、豊かな風味が感じられます。
味わいが向上することで一服の満足度が高くなるので、喫煙量を減らす効果もあるといわれています。
肺への入れ方は紙巻き煙草と同じ
煙を肺に入れる場合のやり方は、紙巻き煙草と同じです。一旦、煙を口に含んでから、肺の中に吸い込みます。
喫煙自体が初めての人の場合は、言葉で説明されただけでは分かりにくいと思いますが、やっているうちに段々と感覚が掴めるようになります。
煙管で難しい場合は、先に扱いが簡単な紙巻き煙草で慣らすのもよいでしょう。
いずれにしても、喫煙に慣れていない人が焦って肺に入れるとむせますので、最初は無理せず、ゆったりとふかすところから始めてみるとよいです。
そもそも煙草は嗜好品ですので、吸うために無理をする必要はありません。「暮らしに彩りを添えてくれるもの」と捉え、楽しく吸うことが大切です。
じっくり味わうなら煙を舌で転がしてみよう
じっくり味わいたい人は、口に含んだ煙を舌で転がしてみましょう。こうすることで、口の中全体で煙草を味わうことができます。
このときに煙が熱いと口の中に入れておけないので、クールスモーキングのやり方を覚えておく必要があります。
口腔内で味わい終わった煙は、肺に入れてもよいですし、そのまま吐き出してもよいです。
最終的には自分が好きなように吸えばよい
煙管は「こうするのが粋」といった作法のようなものも一応ありますが、うんちくに囚われながら吸っている時点で、粋からはほど遠くなってしまいます。
嗜好品ですので、リラックスして美味しく吸えるのが一番です。したがって、最終的には自分が好きなように吸えばよいです。
最低限の決まり事として、「火傷しないように吸うクールスモーキング」と「火を長持ちさせながら吸うための吹き戻し」は覚えておいた方が安全で便利、という程度です。
また、非喫煙者の迷惑にならないよう「許可されていない場所では吸わない」など、喫煙マナーは守りましょう。喫煙マナーを守ることは、喫煙者の権利を守ることにも繋がります。
火の点け方
マッチでもライターでもよい
煙管というとマッチで着火するイメージがありますが、実際のところはマッチでもライターでも使いやすい方でよいです。
リンが燃える香りも楽しみたい人は、マッチを使うとよいでしょう。マッチを使う場合は、頭が赤いものが香りがよいです。頭が白いものも手に入りやすいですが、こちらは頭薬の成分が違うのか、香りがイマイチでした。
ライターを使う場合は、ジッポーなどのオイルライターは避けるのがおすすめです。刻み煙草は風味が繊細なので、オイルの臭いが混ざると味わいが損なわれてしまいます。
コンビニや100均などで売っている、ガスライターの方が煙管には向いています。女性の場合は、レバーが固くないものが使いやすいでしょう。
遠火で着火・強く吸わない
火を点けるときは、遠火で着火します。あまり火を近づけすぎると、葉が焦げて美味しくなくなります。
また、着火の際も紙巻き煙草のように強く吸うと、熱い煙や火の粉が口に入って危険です。弱く吸っても火は点きますので、ゆっくり弱く吸いましょう。
マッチで着火する様子を動画で実演してみました。
使用後のマッチは必ず火を消してから、灰皿などに入れて処理しましょう。火を消してすぐのマッチをゴミに出すときは、完全に水に浸けてからゴミ袋に入れると安全です。
ライターで着火する場合は火皿を傾ける
ライターで着火する場合は、火傷を防ぐために火皿をライターの方に傾けて火を点けます。ライターの向きを火皿に合わせようとすると、炎が指に近づくので火傷の原因になります。
ライターを横に傾けても、炎は真上に立とうとするからです。
ライターで着火する様子を動画で実演してみました。
灰の始末の仕方
時代劇などでよく、吸い終わった煙管を火鉢などに打ちつけて灰を落とすシーンを見かけます。
ですが、固いものに雁首を打ちつけるのはNGです。雁首や羅宇が壊れる原因になるからです。
火皿の灰を落とすには、火皿を下に向け、反対の手でトントンと叩いて落とします。
これで落とし切れない灰は、爪楊枝などを使って掻き出します。マッチを使う人は、マッチの軸で掻き出してもよいでしょう。
火皿に火種が残っていないことを確認したら、火皿を下に向けてティッシュで包み、吸口から強く息を吹き込みます。これで奥に詰まった灰も取り除けるので、次に使うときに灰が口に入る心配がありません。
火皿の灰を掻き出す様子を、動画で実演してみました。
まとめ
煙管は嗜好品なので、基本的には自分が吸いたいように吸えばよいです。ふかすだけでもよいですし、肺に入れたい人は入れてもよいです。
安全に美味しく吸うための最低限の決まり事としては、以下の2点を覚えておけば充分です。
- 火傷しないようにクールスモーキングする
- 吹き戻しながら吸うことで火を長持ちさせる
特にクールスモーキングは煙草の風味もよくなるので、覚えておくとより楽しめます。
記事を参考に火傷や火事、マナーに注意しながら、自分に合った吸い方を見つけてくださいね。
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