煙管について

煙管ってどんなもの?|紙巻き煙草との違い・メリットとデメリット

「煙管って普通の煙草とは違うの?」、「面倒そうだけど、わざわざ煙管を使うメリットはあるの?」

上の質問は、私がこれまでに実際に受けた質問の一部です。テレビなどで見て煙管に興味はありつつも、どんなものなのかよく分からないという人も多いですよね。

ここでは煙管に興味がある人のために、煙管の特徴メリット・デメリットを解説します。「煙管を使ってみようかな?」と思っている人は参考にしてください。おまけで、煙管を吸うキャラクターが登場する作品も紹介します♪

煙管ってどんなもの?

アジア独特の喫煙具

参照元:楽天市場

煙管は、西洋のパイプを真似て作ったアジア独特の喫煙具です。喫煙文化は紀元前600年のマヤ文明で初めて登場し、日本へは室町時代末期から安土桃山時代にかけて、ポルトガルの宣教師によって伝えられました。現在のような紙巻き煙草はなく、煙管を使うのが主流でした。

カンボジアのクメール語でパイプを表す「クシエル(khsier)」が訛って「煙管」という日本語が生まれたというのが定説ですが、最近では日本語の煙管という言葉の方が先に誕生したという説も出ているようです。

日本に伝わった当初は、もっと長いパイプ状の喫煙具でしたが、「刻み煙草」の登場で火皿が小さくなったことなどから、日本独自の進化を遂げて小型化されていきました

3パーツが基本構成

 

煙管は雁首(がんくび)・羅宇(らう/らお)・吸口3パーツが基本構成です。雁首の先が火皿になっており、ここに煙草の葉を入れて吸います。

製品によってはすべてのパーツが一体化されているものや、雁首と吸口の2パーツだけで構成されているものなどもあります。

羅宇が長いものほど煙草の味がマイルドになる反面、羅宇が短い方が手入れがラクという特徴があります。

日本では江戸時代に大流行

日本では江戸時代に、煙管が大流行しています。1872年(明治5年)に紙巻き煙草が売られるようになるまでは、愛煙家には欠かせない喫煙具でしたが、当時はファッションアイテムとしても人気があったようです。

というのも、当時の日本人男性はみんな着物にちょんまげで個性が出しにくく、差別化を図れる唯一の装身具が煙管だったからです。そのため、特注品の煙管や煙管入れを持つことで、ステータスを表わす人もいたそうです。

また花魁の世界では、格の高い遊女になるほど、長い煙管を持つことが許されていました。これは、着物の帯が遊女の格が上がるにつれて太くなり、帯に差す煙管も長いものがしまえるようになるからです。

武器としても使われていた

主にかぶき者と呼ばれる人々が使うもので、武器として作られた「喧嘩煙管」もあります。彼らはよく喧嘩をしますが、帯刀が許されない町人の身分だったため、煙管を武器にしていたのです。

喧嘩煙管は長さ40~50センチ、太さは数センチほどで、羅宇を六角形にしたり、イボをつけたりすることで、戦闘アイテムになるように加工していたようです。

現代でいうと、鉄パイプを持った不良少年みたいなものでしょうか…。それもあまり見なくなりましたけどね(^^;

煙管のメリット

煙草代が節約できる

煙管を使う最大のメリットは、煙草代を大幅に節約できることです。私が紙巻き煙草を吸っていた頃は、アメリカンスピリットを月に40箱くらい消費していました。ごく一般的な喫煙量だと思います。

アメスピは現在の価格が1箱520円なので、今同じものを吸えば毎月20,800円かかることになります。

一方、現在吸っている煙管用の刻み煙草は「小粋 達磨刻み」という銘柄で、1袋を4~5日で消費しています。だいたい、月に7~8袋のペースです。1袋の値段は470円なので、1ヶ月当たりの煙草代は3,290~3,760円です。

手入れ用の消耗品代を加算しても、1ヶ月5千円もかかっていません。紙巻き煙草に比べて、コストは1/4程度で済んでいます。

なお、刻み煙草は銘柄が少なく、どれも同じような値段です。

煙草本来の味が楽しめる

煙管に使用する刻み煙草は、ほぼ「煙草の葉を乾燥させただけのもの」です。紙巻き煙草のように、燃焼補助剤などの添加物はほとんど入っていません

そのため、煙草本来の味が楽しめます。私が煙管を使うようになった理由の一つも、紙巻き煙草より美味しかったからです。

たまに出先で煙管を忘れてしまい、仕方なく紙巻き煙草を買うこともありますが、刻み煙草に慣れてしまった舌には美味しく感じられず、体調も悪くなるので普段は吸いません。

銘柄によってもだいぶ風味が異なりますが、いずれも甘みがあって豊かな味がします。

煙草臭さを軽減できる

喫煙者が嫌われる理由の一つに煙草臭さがありますが、喫煙者特有の不快な臭いの原因のほとんどは、煙草の添加物によるものです。

一方、刻み煙草はほぼ煙草の葉だけなので、煙草臭さを大幅に軽減できます

私の周りは嫌煙者が多いのですが、「あなたは煙草の臭いがしないけど、本当に喫煙者なの?」とみんな不思議がっています。

実際、私自身も部屋も、紙巻き煙草を吸っていた頃に比べてだいぶ臭くなくなりました。特に髪の毛やカーテン、寝具に浸み込む煙草の臭いから解放されたのは大きいです。

コミュニケーションツールになる

外でも煙草を吸う人限定のメリットになりますが、煙管はコミュニケーションツールにもなります

というのも喫煙所などで煙管を使っているかなり目立つので、気がついた人に声をかけられることが多いからです。

若い人は「それは何?どうやって使うの?」と珍しがりますし、ある程度年輩の人だと「父親が吸ってた!」「うちのおじいちゃんが吸ってた!今でも売ってるの?」と懐かしがるので、知らない人と自然にコミュニケーションが生まれて面白いです。

特に屋外の喫煙所は利用する人が開放的な気持ちになるのか、知らない人に話しかけられることが多いです。

煙管のデメリット

手入れが面倒

煙管のデメリットの一つに、手入れが面倒なことが挙げられます。使い続けるうちに煙管の中にヤニが詰まってきて、最終的には完全に詰まって吸えなくなります。

そのため、定期的に管の中を掃除しなければなりません

また、吸うときもその都度、葉を詰めなければならないので、紙巻き煙草のようにすぐには吸えません

さらに一度に吸えるのは精々3~4服なので、たくさん吸いたいときは何度も葉を詰め替える必要があります。

慣れてしまえば手間がかかってもメリットの方が大きいですが、どちらかというと趣味に手間暇かけるのが好きな人向きといえるでしょう。

保管も面倒

刻み煙草は乾燥しすぎると、粉っぽくなって吸いにくくなります。そのため、ある程度湿度が必要になります。

葉が乾燥しすぎたときや、湿度が低い部屋で保管するときは、水を張った容器と一緒に密閉容器に入れることで、適度な湿り気を与える必要があります。

ですが、銘柄によってはチャック袋など乾燥しにくいパッケージに入っているものもあるので、保管に手間をかけたくない人はそうした銘柄を選ぶとよいでしょう。

煙草が入手しにくい

煙管に使用する煙草は、「刻み煙草」と呼ばれるものです。煙管によっては、手巻き煙草用の「シャグ」も使えます。ですが、いずれにしても売っているお店がかなり限られるのが最大のデメリットです。

田舎の地域ではお店が少ないので、コンビニで売っていることもありますが、都内などでは珍しい煙草を扱っているような専門店にしか置いていません。近くに販売店がない場合は、煙草の通販を扱っているオンラインショップで買うことになります。

「煙草を切らしたから近所のコンビニに買いに行こう」というわけにはいかないので、常用するならまとめ買いしておかないと厳しいです。

外出時に持って行くのを忘れたときも、出先で同じものを入手するのは難しいでしょう。

喫煙席が臭く感じるようになる

刻み煙草に慣れてしまうと、煙草の臭いに対する感覚が嫌煙者に近いものになるので、紙巻き煙草の臭いが辛く感じます。

外で吸うときは当然、喫煙が許可されている場所に行かなくてはなりませんが、喫煙席などで吸うときは、周りの煙草臭さが結構辛いです。

自分以外はみんな紙巻き煙草ですからね;;;

煙管を吸うキャラクター

自分以外の煙管ユーザーにはほとんど会ったことがないので、現代では使っている人はかなり少ないようです。

ですが、時代劇や歌舞伎にはときどき登場しますし、漫画やアニメ、ゲームの世界でも煙管を吸うキャラクターを見かけます。

【時代劇】

  • 「遠山の金さん」金さん

【漫画・アニメ】

  • 「xxx HoLic」壱原侑子・四月一日君尋
  • 「銀魂」高杉晋助・桂小太郎・月詠
  • 「るろうに剣心」志々雄真実
  • 「花の慶次」前田慶次
  • 「鬼灯の冷徹」鬼灯
  • 「JIN-仁-」野風・澤村田之助
  • 「浮浪雲」雲

【歌舞伎】

  • 「桜門五三桐(さんもんごさんのきり)」石川五右衛門
  • 「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」遊女たち
  • 「青砥稿花彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」白浪五人男
  • 「黒船出入湊(くろふねでいりのみなと)」
  • 「与話情浮名横櫛(よわなさけうきよなのよこぐし)」与三郎

まとめ

煙管は、西洋のパイプを真似て作ったアジア独特の喫煙具です。刻み煙草などを火皿に詰めて吸うもので、一般的な紙巻き煙草と比べると以下のようなメリットがあります。

  • 煙草代が節約できる
  • 煙草本来の味が楽しめる
  • 煙草臭さを軽減できる
  • コミュニケーションツールになる

一方、煙管ならではのデメリットもあります。

  • 手入れが面倒
  • 銘柄によっては保管が面倒
  • 煙草が入手しにくい
  • 喫煙席が臭く感じるようになる

紙巻き煙草に比べると何かと面倒ですが、私はメリットの方が大きかったので7~8年前に試して以来、ほぼ完全に煙管に切り替えてしまいました。

もし、あなたが喫煙者で味や臭い、コストへの不満があるのなら、煙管を試してみる価値はあるかと思います。

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