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CBDを買っているショップから最近、CBN製品の案内が届きました。調べてみると、CBGというのもある模様。ですがCBNにしろCBGにしろ、情報が少ない上に何だか分りにくいサイトが多く、カンナビノイド初心者の私は涙目です。
そこで同じく涙目になっている人のために、CBNとCBGについて、初心者にも分かるように超簡単にまとめてみました!
CBDとの違いについても、分かりやすく簡潔にまとめています。
CBNやCBGについて知りたい人は、参考にしてください。
CBNとは何か?
CBNとはレアカンナビノイドの一種
CBNとは「Cannabinol(カンナビノール)」の略で、麻に含まれるレアカンナビノイドの一種です。CBD、THCと併せて、「3大カンナビノイド」と呼ばれています。
日本でも市民権を得つつあるCBDは、HEMPから採れるものとしては2番目に多いカンナビノイドなので、そこまで希少性はありません。
ですがCBNは1%未満しか採取できないため、製品として流通させるには大量のHEMPが必要となります。
数年かければ麻薬成分のTHCから分解生成することもできますが、THCが多く含まれるものは「CANNABIS(カンナビス)」として、HEMPとは分けて扱われています。
そして日本の現行法ではCANNABIS由来のカンナビノイド製品は輸入・製造できません。
【HEMPとCANNABISの違い】
品種としてはどちらも「Cannabis Sativa L(カンナビス・サティバ・エル)」です。しかし向精神作用を持つTHCの含有量が少ないものをHEMP、多いものをCANNABISとして、分けて扱われています。
CBNの効果
CBNの効果については諸説ありますが、まだあまり研究が進んでいません。CBDの論文が4000件以上公開されているのに対し、CBNのそれは700件程度です。
ですが日本臨床カンナビノイド学会によると、痛みの緩和と抗炎症作用、睡眠補助の作用が明らかになっているようです。
その他には、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症を遅らせる作用があるのではないかとして、CBNの神経保護作用についての研究もされている模様です。
なお多幸感などの向精神作用はないか、あったとしてもTHCの1/10程度といわれています。
またHEMPの芳香成分であるテルペン類と、もっとも相性のよいカンナビノイドだともいわれています。
緑内障治療薬としての可能性
アメリカのある上場企業では、CBNを使った緑内障治療薬の開発も進んでいます。
緑内障は眼圧が高い状態が続くことで、視神経に障害が起こり、視野が欠けてしまう目の病気です。薬や手術によって、眼圧を下げることで治療します。
正常眼圧緑内障といって、眼圧は正常なまま、視神経に障害が起こるケースもあります。この正常眼圧緑内障の場合も、眼圧を下げることで緑内障の進行を抑えることができます。
そしてCBNには眼圧を下げる効果がありそうだとして、緑内障治療に活用すべく研究されているのです。
これに関しては上場企業が創薬に向けて動いていることから、いずれは製品化されて一定の効果を発揮する可能性が高いと思われます。
CBNの副作用
CBNの副作用としては、疲労感、眠気、めまい、食欲減少が挙げられます。
初めての人はいきなり多量摂取せず、少量から始めて、様子を見ながら量を増やしていくのが安心です。
CBGとは何か
CBGもレアカンナビノイドの一種
CBGとは「Cannabigerol(カンナビゲロール)」の略で、すべてのカンナビノイドのもととなる“CBGA”から成る物質です。
前述のCBNと同様に、HEMP内に1%未満しか存在しないレアカンナビノイドの一種です。
採取できる量が少ないため、CBDに比べて高価になります。
CBGの効果
研究が制限されていることもあり、まだあまり研究が進んでいません。ですが日本臨床カンナビノイド学会によると、抗菌作用、抗炎症作用、がん腫瘍の抑制、骨の成長促進といった作用があることが明らかとされています。
また医療大麻で知られるイギリスのGW製薬の研究では、うつ病の治療への有用性も示されているようです。
CBGの副作用
CBGの副作用は、まだはっきり分かっていません。
ですがカンナビノイドの一般的な副作用である、眠気、頭痛、下痢、便秘などの症状が出る可能性はあると思われます。
慣れないうちは少量ずつ、様子を見ながら使っていきましょう。
CBNとCBGは、CBD同様に違法性なし
大まかにいうと日本の法律で問題になるのは、カンナビノイドの中でもTHCです。
CBNやGBG、CBDなど他のカンナビノイドについては、それ自体を規制する法律は存在しません。
したがってTHCを含有させないなどのコンプライアンスをしっかり守っているメーカーのものであれば、CBNやCBGは、CBD同様に違法性はありません。
この辺りの法律について詳しくは、次のCBDカフェの記事で紹介しています。
CBDカフェが違法じゃないのは今だけかも?今のうちに行くべき東京のおすすめCBDカフェ情報
CBNとCBG。CBDとの違いは何?
まず法律の面では、CBNもCBGもCBDも、基本的にいずれも合法です。THCが混ざっていると違法になりますが、きちんとしたメーカーのものを選べば問題ないでしょう。
そして気になる効果の面では、CBDがどちらかというと気分を落ち着けるリラックス効果で重宝されているのに対して、CBNとCBGは病気の治療効果が主になっています。
最後に金額。CBDは比較的入手が容易であることから、そこまで高価ではありません。ですがCBNとCBGはレアカンナビノイドの性質上、確保できる量が少ないために価格も高めです。
希少なレアカンナビノイドであることは、研究の進みにくさにも繋がっていますが、医療の進歩のために早期に研究が進んでいくことを期待したいところです。
まとめ
CBDが採取量の多いカンナビノイドで、主にリラックス効果が知られているのに対して、CBNとCBGはいずれも採取量の少ないレアカンナビノイド。効果もCBDとは異なり、病気の治療効果が注目されています。
現在の医療では難しい疾患への効果も研究されているので、今後の成果が気になるところです。
きちんとしたメーカーのものであれば、違法性もありません。ですが人によっては気分が悪くなるなどの副作用が出ることもあるので、慣れるまでは少量で様子を見ると安心です。