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カンナビノイドって何?どんな種類があるの?医療効果が期待されているのはなぜ?

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CBDユーザーなら一度は聞いたことがあるであろう、「カンナビノイド」という単語。ですが「カンナビノイドって何?」、と疑問に思っている人も少なくないのではないでしょうか。

そこでここでは、「カンナビノイドとは何か?」という疑問に答えていこうと思います。

世界中がカンナビノイドの医療効果を期待している理由についても、かいつまんで分かりやすく解説します。

カンナビノイドについて知りたい人は、参考にしてください。

カンナビノイドとは何か?

カンナビノイドは由来によって3種類

カンナビノイドの中でも特にTHCやCBDが有名なことから、「カンナビノイド=麻の成分」と認識している人が多いかもしれません。

ですがカンナビノイドとは、正確には麻から採れる「植物性カンナビノイド」だけではありません。

ヒトの体の中でも生成されているもので、これを「内因性カンナビノイド」といいます。

さらに科学的に合成して作られた、「合成カンナビノイド」もあります。

植物性カンナビノイド

植物性カンナビノイドとは、麻に含まれる活性化合物です。後述する「エンドカンナビノイド」に対して、「フィトカンナビノイド」とも呼ばれます。

麻のトリコームに含まれるもので、麻自身が紫外線などの外的要因から身を守るために、生成・利用しています。

カンナビノイドには100を超える種類がありますが、このうち60種類以上が麻に含まれる植物性カンナビノイドです。

なお麻以外の他の植物にカンナビノイドが確認されたことはありません。

内因性カンナビノイド

内因性カンナビノイドとは、ヒトを含む動物の体内で生成される神経伝達物質です。「エンドカンナビノイド」と呼ばれることもあります。

内因性カンナビノイドの細胞間の伝達を調整するシステムを、「内因性カンナビノイドシステム」または「エンドカンナビノイドシステム」といいます。

内因性カンナビノイドとその伝達調整システムは、体のホメオスタシス(恒常性)を保つことで、心身のバランスと健康を守るためのものです。

具体的には食欲、睡眠、性行動、疼痛、免疫、感情、運動機能、発達、老化、認知、記憶などの調整に影響します。

現在2種類の内因性カンナビノイドが発見されており、それぞれ「アナンダミド」、「2-AG」と呼ばれています。

アナンダミド(N-アラキドノイルエタノールアミド)

最初に発見された内因性カンナビノイドで、「AEA」と表記されることもあります。

体内の2つのカンナビノイド受容体(CB1、CB2)のうち、中枢神経や脳に存在するCB1への作用を主としています。

このアナンダミドが受容体に作用することで、痛み・不安の緩和、感情の安定、喜びや多幸感といった働きが現れます。

2-AG(2-アラキドノイルグリセロール)

こちらは主に、免疫系の細胞に存在するCB2の受容体に作用。局所的な抗炎症作用や、免疫反応を調整する働きがあります。

合成カンナビノイド

カンナビノイドの化学式を模して人工的に作られたカンナビノイドで、「人工カンナビノイド」とも呼ばれます。

これまでに開発されているのは、THCを模したものとCBDを模したもので、科学研究に使われています。

医療目的で使用している国もありますが、植物性や内因性のものに比べて作用が強く、副作用も強いのが現状です。

国内でも脱泡ドラッグ・脱法アロマとして流通していますが、その中には安全性が確認されていない闇合成のものも存在します。

危険な合成のものでは意識変容や発作、精神錯乱、意識消失、幻覚といった症状を引き起こすため、各国が注意を呼びかけています。

植物性カンナビノイドの医療効果への期待

ヒトや動物が健康でいるためには、内因性カンナビノイドと、その伝達調整システムであるエンドカンナビノイドシステムが非常に重要になってきます。

しかし老化やストレスなどによって、伝達調整システムが上手く働かなくなったり、内因性カンナビノイドが生成されなくなる「カンナビノイド欠乏症」に陥ることがあります。

そうなれば心身のバランスが取れなくなり、がんや糖尿病、うつ病などの精神疾患、アルツハイマーなどの病気にかかりやすくなります。

そのようなときにCBDなどの植物性カンナビノイドを補うことで、カンナビノイド不足が引き起こすさまざまな疾患を改善できるのでは…というのが、現在の世界の研究の流れです。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、現在の医療では治療が難しい疾患への効果についても研究中のため、今後の医療の進歩に大きな期待が寄せられています。

まとめ

カンナビノイドは由来によって、「植物性カンナビノイド」、「内因性カンナビノイド」、「合成カンナビノイド」の3種類があります。

特に内因性カンナビノイドは私たちヒトや動物の体内で生成されるもので、心身の健康に大きくかかわるものです。

しかしさまざまな要因で内因性カンナビノイドが不足し、あるいは上手く伝達しなくなることで、心身に不調を来してしまうことがあります。

そうしたときにCBDなどの植物性カンナビノイドを補えば、心身の健康を取り戻すことができるのではないか…と考えられて研究が進められているのが、今の世界の状況です。

個人的にもとても期待している分野なので、今後も注目していきたいと思います。

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